その汗は生きてい証拠!

全くその気はなかったのだが、今日は、暑かったので、外回りを生業とする俺にとっては地獄の一日となった。

更に、ちょっと不摂生がたたり、健康診断でも「メタボリックシンドローム」などと言うふざけた診断を受ける、ぷよっと体型な俺。

首筋、わきの下、背中、お尻と汗がこれでもかと滴り落ちるわけで、夏の風鈴に風情を感じ、日本の風情、涼を感じる奥ゆかしさを一片も持ち合わせないこのわがままボディー。

外回りの途中、どうしても手持ちのタオルだけでは、心身の健康が保てないと判断した俺は、仕方なく、本当に仕方なく、休憩を取る事にした。

別に予定通り4時から2時間ほど時間が取れたわけではなく、偶然という神様の贈り物があっただけなのだ。

この神様の時間を有効に使う為、俺は、風呂に入る事にした。
でも、銭湯だと逆に汗が止まらなくなるし、準備も出来ていない。
これも消去法だが、シャワーでいいのだ。
そう気付くと、偶然なのか必然なのか、俺は池袋に降り立ち、少し照明がチラつく街に足を向けた。

そこには、少しだけ特殊な風呂屋、いわゆる特殊浴場なるものもあるが、真面目な俺はそこまではできない、時間もない、よって、45分コースを選ぶ事にした。

事務所に戻った時には、女性事務員は既に岐路に付いており、社内ミーティングのみが俺の予定だった。

最後に課長が
「お前、いい匂いがするな~。」
この一言が一番汗が引いた瞬間だった。

 

     ネズミ系のぽっちゃりした動物